感想日記

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ジャンル問わず、何がしかについての感想を書きます。ネタバレご注意です。



 

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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 10巻(12月17日追記)

はやはち。

ブログトップがこの状態で3週間放置した


お久しぶりです。
何度か読み返して、やっと感想書ける感じになりましたので
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」10巻の感想を書こうと思います。

当然ですがネタバレ注意です。


んで、なんで感想がこんなに遅れたかというと、単純に濃厚なはやはち(葉山×八幡)におぼれていたからでした。
いやもう、本当。これな。
海老名さんが一連のくだり見ていたら鼻血間違いなしってレベル。

というわけで、今回は八幡が葉山隼人という人間に深く踏み込んでいくエピソードでした。

10巻全体としては、割とあっさりめというか大波乱のない構成です。
表紙の恐ろしさでビクビクしてると拍子抜けするかもしれない。

まぁ不穏なフラグはいくつか立ってるし、嵐の前の静けさって感じもするけど…。


原作者の渡航先生は6巻で「物語の半分」と語っていて、
かつこれまでも概ね3巻でストーリーが一段落する構成で来ているので、
おおよそのファンの間では12巻で完結ではないか、という見方が多いんですね。
ので、このあと2冊かけて波乱の展開になるのでは、その前フリと下準備の巻では、という印象のある話です。

葉山と八幡の絡みはもちろんですが、
雪ノ下母の登場だったり、具体的に進級(小町は進学)が見えてきたり、
登場人物たちの関係が少しずつ進展していたり、と見所の多い1冊でした。


今回色々と多岐にわたってキャラクター描写が配置されていたので、
久しぶりにキャラクターごとに分けて感想を書いていこうと思います。


葉山隼人
なんといっても今回の主役。
葉山の心を動かすことが出来るのはやっぱり八幡なんだなあ…と読んでいてニヤニヤしました。

何よりも、何よりも今回ドキドキさせられたのが、葉山がなぜ八幡を持ち上げるのか。
その答え。

葉山は自分が周りの期待に動かされていることを自覚していて、それを煩わしいと思っているけれど、
かといって自暴自棄になったり、グレてその期待を払いのけようとしたりはしない。
周りの期待に動かされて鍛え上げた自分を嫌いではない。
多分、それなり以上の自尊心があるでしょう。

そんな自分が、八幡に劣っていると感じる。

自分には到底出せない答えをほいと出してしまう八幡。
自分には解決できない問題を、解決しなくてもクリアーにしてしまう八幡。

ハタから見たら、比べるべくもない対比なんでしょう葉山と八幡は。
しかし当事者にとってのみ、葉山にとってのみ八幡は自分と並び立てる存在と感じていて、かつそうあって欲しかった。

だからこそ8巻で、自分とのデートを取り付けた相手(折本)に
八幡が今どんな人付き合いをしていて、それは立派なことなんだって見せようとしたんでしょう。
あれは「葉山が良い奴だから八幡を救おうとした」んじゃなくて、
「自分以外の誰かにとっての八幡の格を上げることで自分を救いたかった」んですね。

葉山の「八幡上げ」行為はこれまでにも少なからずありました。
また、八幡を下げようとする行為に対しても、さり気なく方向性を変えたり、明確に拒絶したり。

上記した折本の件が一番わかり易いですね。

「比企谷は、君たちが思っている程度の奴じゃない」
「君たちよりずっと素敵な子たちと親しくしている」
「君は、自分の価値を正しく知るべきだ」

修学旅行の一件で汚いものを全部八幡に被せてしまった葉山のフォロー(のつもり)。
10巻を読んでから読み返すと、葉山の心の動きが順序立てて読み取れるので再読おすすめです。

多分今回の一件で、もう葉山は「八幡に負けていると感じる自分が嫌だ」という状況に対して、
「八幡をどうこうしよう」ではなく「俺が勝とう」と思えるようになったのかな。

葉山と八幡はもっとギトギトした、多分雪ノ下姉妹のどっちかとの恋慕が絡む話みたいなことになると思っていたのですが、結果思っていたよりもずっと爽やかで綺麗で少年漫画みたいな昇華を迎えました。
海老名さん今がチャンス。


比企谷八幡
7~9巻で獲得した成長ぶりを見せつけるような頑張りぶりでした!
今回何よりのポイントは、ずっと「かわいいかわいいするだけの対象」だったさいちゃんを頼ったことでしょう。
9巻でフラグ自体は立ってましたが、ついに自分から手伝いを頼むようになって!これはもうずっとさいちゃんが待ち望んでいた男同士の関係(非ホモ)ってやつですね!

肝心の葉山との解決も、誰かや自分を犠牲にするのでないやり方。
「答えを教えてもらえない」から「俺の望む答えにお前が変えろ」というユニークな論法はとても八幡らしく、かつ汚くない(ちょっとゲスい)やり方でした。

八幡も今回の話で葉山という男をきちんと知りましたし、
ついでに言うと戸部の心情も予想外に深く知りましたし、
もう彼らの関係を欺瞞なんて呼ぶことはないでしょう。
大岡と大和は知らん。

そしてもう一つ欠かせないのが、いろはす登場以降目立ち始めた八幡のお兄ちゃんスキル!
いろはすのお手伝いするたびにヒロイン二人が怖い顔してるんですけどコレ。
今回は小町がそのスキルにいっぱい助けられてて、
この兄弟助けて助けられてが上手く回ってんなあと思いました。
いいよねこういう兄妹像。

いろはすは明らかに八幡のこと意識してるけど、小町と同じ扱いされてる限りヒロイン昇格はないよね…。


戸塚彩加
よかった!おめでとう!
もうまさにそんな感じだ。

八幡とは友達同士なんだけど、どうにも大事にされすぎてるというか、
深いところまで踏み込んできてくれないことに壁を感じていた模様。
ギャルゲーのヒロインみたいな扱いされてきたのが、ここに来て伏線に!

今回きちんと話しあって、ついに「自分を巻き込んでくれた」わけで。
長らくサブヒロインみたいな立ち位置でしたが、もうメイン級と言っていいよね。


戸部
下の名前なんだっけ…。

今回ひとつすげえグッと来るセリフが彼の口から飛び出しました。
もしかしてトベハヤ来るんじゃないの…これ来たら海老名さんも食いつくんじゃないの…。

友達同士なはずなんだけど、そこにうっすらと見えない格差のようなものを感じてしまうというのがすごい胸キュン。

あと八幡はもう戸部っちに対しては全く壁感じてないよね。


由比ヶ浜結衣
今回ちょっと出番少なかった気がする…。
というか、ヒロインポイントをだいぶ雪ノ下に持って行かれた気がする。

八幡自身は学祭でした「約束」を忘れず覚えてて、常に意識してるんだけど、
初詣だったり保健室だったりで肝心なところに居合わせられない感じが…。

まぁ今回は男同士の話だったので、この人に限らず女子は出番少なめでしたかね。
扱いが悪いってわけじゃないよ。


三浦優美子
通称あーしさん。

ちょっと距離感のあるポジションでしたが、今回ついに奉仕部の依頼人に。
表面的には突っ張ってるけど、皮を剥ぐと途端に女の子というのがはっきり露呈しました。
なんだかんだ、泣くシーンそのものはこれまでも書かれてなかった…よね?

意外だったのが、ここに来て雪ノ下と互いを認め合ったこと。
夏合宿のときにも衝突はありましたが、まさかここまで来るとは。
それほど描写の割かれるポイントだと思ってませんでした。
まぁ2年女子2大巨頭ではあるんですが。

そして、これまでろくに視界に収まってなかった八幡をちょっと認めてくれたのが、ちょっと嬉しいですね。
奉仕部という場所は間違いなく八幡という存在の枠を広げていってくれてるね。

おそらく作中一番、素直で一途な恋をしている人。
あの一言が奉仕部の中に波紋を広げそう。


雪ノ下陽乃
相変わらずの暗躍ぶりですが、今回はそこまで暴れてなかった…かな。
相変わらず自由奔放で他人を巻き込みますが。

今回ひとつ大きな発言をしましたが、それは以下の項目で。


雪ノ下雪乃
今回はかなりヒロインっぽかった!
特に最後、転んで擦りむいた八幡の手当をするシーンとか!

個人的には八幡のラブの相手はガハマさんが似合いだと思ってるんですが、こんなシーン見せられると揺らいでくるわ。

しかしそんな華やかで楽しいシーンの影で、多分次回以降花開くであろう不穏の種があっちこっちに。

まず雪ノ下母。もう存在そのものが怖い。
だってあの陽乃さんの母親だぜ。
今回はまだ顔見せだけだったですが、再登場するときには奉仕部がばらばらになるきっかけくらいブチこんで来そう。

そして最大のポイントである、今巻最後の八幡と陽乃さんの会話。

「そう、あれは信頼とかじゃないの。…もっとひどい何か」

八幡に心を開いたように見えた雪ノ下を評して、陽乃さんが語った言葉。
打ち上げの席で葉山が八幡に語った言葉。
そのどちらもが同じ趣旨のことを八幡に伝えています。

それはおそらく、雪ノ下の「依存」体質。

セリフの端々で陽乃さんが伝えていますけど、昔の雪ノ下はどうやら人に頼り、任せてしまう体質だった様子。
姉がなんでも出来てしまう人だったからなんでしょうかね。
あるいは、良い家柄だっただけに誰かが何でもしてくれたとかでしょうか。

「雪乃ちゃんは何もしなくていいんだもの。いつも誰かがやってくれるんだもんね?」
とは8巻の陽乃さんの言。
これと、葉山・雪ノ下が語っていた過去のトラブル。この2つが繋がるんでしょうか。
何か問題が起きて、その解決を葉山にまかせてしまった結果の破綻があったんでしょう。

誰かに頼ってしまう雪ノ下、というのはちょっと想像しづらいですが、
なぜ今のようになったかと言えば多分、一人でいるしか無かったから。
八幡が語っているように、ぼっちは自分の目の前に起きたことを全て自分一人で片付けなくてはならない。
だから、孤独になった雪ノ下は、なんでも一人でできるようになるしかなかった。

これまでの経過を経て、雪ノ下は八幡やガハマさんに頼れるようになりました。
心を開いたと言えるでしょう。
八幡もガハマさんもそれを受け入れている。

しかしその一方で、雪ノ下の昔を知る二人はほぼ同じタイミングで口にする。

「もう陽乃さんの影を追っていないように見える。…けど、それだけでしかない」
「それを本物とは呼ばない…君の言葉だったよね?」

誰だって一人ぼっちで居るのは辛い。
まして雪ノ下には、小町のようなセーフティゾーンもない。
なんだかんだ一般家庭の八幡と違って、長いこと孤高を貫くしかなかった雪ノ下の精神は、多分そんなに頑丈にはできてない。

八幡ってなんだかんだで図太いんですよね。
自分に自己弁護を許すか否かの違いだと思うんですが。

葉山のセリフは暗に、雪ノ下の追う影が陽乃さんから八幡に切り替わっただけだということを伝えています。
そして陽乃さんはそんな関係を、八幡たちが望んだものとは違うと切り捨てています。

次巻以降、その辺が焦点になってくるのでしょう。


人間失格
今回の俺ガイルには、珍しく明確な謎かけがあります。
人間失格を読んでのモノローグ。それが誰のものかはわからない。

第一の手記からは、なんとなく文章から自罰傾向が読んで取れて、
その辺から葉山なのかなーと思ったりしています。
他人の期待するとおりの生き方をさせられてきた自分を、当時の葉山は肯定的には見れなかったと思う。

第二の手記の
「自分と類似する点があるからこそ、その違いが許せない」
「邪悪に人一倍敏感なあの人なら、自分を見つけてくれるかもしれない」
あたりはとてもハヤハチ。
というかここは間違いない…と思うんだけど、ミスリードの可能性もあるか。
なんというか、この作品自罰的な奴多いんだよね…。

第三の手記は、ここだけなんか八幡っぽい気がする。
一度見えた答えに納得せず、それが真実であるのかどうかを疑う姿勢。
今まで見てきた八幡の姿に重なります。

まぁ今巻だけで明確にこれが答えだ!って見える感じではないし、
今後話が進展した時に、戻ってきてこれをまた読もうと思います。

それはそうとこれ「文学少女」シリーズっぽいよね。



というわけでやはり俺の青春ラブコメはまちがっている。10巻の感想でした。
更新がだいぶ遅くなってしまいました…。
ハヤハチに溺れてたのも本当ですが、情報量が多くて上手くまとめられなかったのもあります。

特に俺ガイルは巻を跨ぐ伏線とかフラグが多いしね。
多分まだ見落としているものもいっぱいあるのでしょう。
色んな人の意見を見て「あぁ、実はこうだったのかも」と思うところも出てきますし。

今更ながら、読み応えのあるタイトルだなあと思います。



最後だいぶ重くなったので、気晴らしに10巻の好きなシーン。
雪ノ下家は比企谷家のギャグに弱すぎる…。
まぁ「仲の良い兄妹」が羨ましいんだとは思いますが。

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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 6.5巻


イヤッホォオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!!!111

というわけで俺ガイル6.5巻だ!
BD特典の6.25巻・6.5巻・6.75巻を加筆修正してまとめたものと、
恒例ドラマCDの文字起こし「ぼーなすとらっく」を収録しているぞ!

そして特装版には原作9巻のその後が聞ける
ドラマCD「そのクリスマスキャンドルの灯が揺れる時……。」がついてくる!
9巻のレビューで書いたとおり、9巻はあのアレなのであの後のあれらの様子が聞けるっていうのはとてもアレですね!

そしてゲーマーズで買うと、特典としてさいちゃんの掛け替えカバーが貰えるのだ!!!!11
クリスマス冬の空に舞い降りたエンジェルすぎる…

これも恒例ですが、各店舗特典はすべて単行本の口絵として収録されています。
ので、気軽に好きなお店で買ってOKだ!



で、まぁまだ読んでないし聞いてないので具体的なレビューは後ほど。
ドラマCDは冒頭ちょっとだけ聞いたけどもうニヤニヤ止まらないので明日仕事やすみたい





追記:7/27
読み終わったし聴き終わったのでレビューをするぞ!


ひとまず特典カバーから。
さいちゃんのカバーはゲーマーズで貰えるもの。
ぼーなすとらっくでさいちゃんがサンタ服を着るシーンがあるので、そこイメージですね!
この華奢な手首がずるい


反対面はヒロイン二人のデフォルメイラスト。
トナカイの角なんだろうけどクワガタに見える…。


6.5巻本編


通常版表紙の川なんとかさんと妹ちゃんは中表紙になっております。
あーしさんよりも表紙化が遅れるとは思ってなかった…。

ヒッキーへの好意は間違いなくあるけど話の本筋には絶対絡めないあたりが実にサブヒロインだよね…。
逆に唯一本筋から外れてるという意味では、奉仕部がバッドエンドになった場合オンリーワンのヒロイン昇格もあるかもしれん。
ない。


さて、単行本6.5巻の中身なのですが、基本的にはBD特典と同じです。
おおまかな流れ自体はBD1巻BD3巻BD5巻、の各記事をご参照ください。


ざっと流れを語っておくと、
・文化祭のあと、体育祭の運営に関わることになった奉仕部。
・文化祭で大失態を犯した相模を、体育祭の委員長に据えて成功体験させることでトラウマを払拭させよう
 (相模のせいで八幡がクラスで浮いてるので、相模の問題を解消して八幡を助けたい雪ノ下という構図)
・珍しく活躍する材木座
みたいな感じですかね…。

本当2つ目の、相模を助けることで八幡を助けようとする雪ノ下、っていうのがこのエピソードの肝だと思います。
相模は最終的に、不倶戴天のごとく嫌っていた八幡に対して、微かなフォローができるくらいには成長を見せるのですが、
雪ノ下が八幡のこと大事に想っているのが伝わってくる、この物語の起点こそが最重要ポイントかと。


ただまぁ、3冊分を1冊に収めるためにはやむなしというべきか、
ちょいちょいカットされ再編集され、まとめなおしされています。
カットがあるのは惜しいんだけど、3冊だったものを1冊でまとめて通して読むと新しい気付きがあったりもするんですよね。

八幡が小町に教えた米ロの冷戦構造が、そのまま体育祭実行委員会の首脳部と実働班の構造になってて、
キーワードでもある相互確証破壊がまさに核所有国における冷戦状態を示すものだったり。
当時気付かなかったから、6.5→6.75へのバトンが配置されてたことも1冊にまとめられて初めて気付いたよ…。

カットされた部分は、もちろん全部チェックなんてことはしてないのですが、
小さな、無くても話に関わってこない余談から、さいちゃんと八幡のランチタイムという重要なシーンまで
色々と削られております。

特に二人のランチシーンは、さいちゃんは八幡が落ち込んでいるとすぐに気付いてくれるという
とても胸キュンなエピソードだったはずなんです…。
2巻の最後でガハマさんを拒絶したあともすぐそれに気付いてくれたり、
9巻でも奉仕部が空中分解寸前になったところで声をかけてくれたりと、
さいちゃんの存在がどれだけ八幡を救ってきたかという積み重ねの一環だったのですが。

あれですかね、BD買ってる人限定のサービスシーンですよってことですかね。


あとは挿絵があちこちに追加されております。
特典版は挿絵ナシだったので、これは純粋な追加要素ですね。

ついに相模の挿絵デビューまであります。
これまで原作では6巻の登場人物紹介カットしかなかった…よね?
いい感じにぐぬぬって顔しています。

あとは川なんとかさんの挿絵とか、八幡のギャグ顔とか、パンツ見えそうなガハマさんとか、見所満載。
今回は挿絵の八幡率がそこそこ高いのですが、
巻を重ねるごとに八幡の色気が強くなっていっている気がする…。


楽しいだけの話じゃないし、八幡の策が状況を一変させたりといった展開もないのですが、
あの文化祭の後という色々繊細な時期で、それぞれが誰をどう想っているかが見えてくる味わい深いエピソードでした。
当時6.5巻で2ヶ月のレイニー止めを食らった身としては、一気に読みきれる人が羨ましくもあります…。
6.5巻の終盤は本当つらいシーンあるのでね…。



特装版ドラマCD「そのクリスマスキャンドルの灯が揺れる時……。」


装丁はいつもどおり。歌詞カードやキャストが記載された厚紙製のケースにディスクが封入されています。
ディスクのイラストは描き下ろしかな?

このドラマCDは6.5巻からは離れて、原作9巻で行ったクリスマスイベントの後日談となっております。
ここから先9巻を読んだ前提で語りますけど、
もう本当奉仕部がめっちゃイチャイチャしてるよコレ!

紆余曲折を経て、より互いへの信頼を得つつも綺麗にモトサヤに戻った奉仕部。

雪→結「由比ヶ浜さん、紅茶のおかわりはいかが?」
雪→八「比企谷くん、湯のみを出しなさい
この意図的な差別の仕方がもうかわいい。
有無を言わせぬものの言い方が実に雪ノ下雪乃です。
でもやってることは「紅茶のおかわりあげるから」って言いたいだけなのがかわいい。

9巻のアレを乗り越えただけあって、言葉を交わす前から以心伝心って感じのシーンが多いです。
「ヒッキーって甘いもの嫌いだっけ?」
「いいえ、むしろ甘いものは好きよ」
「なんで雪ノ下が答えてんだよ…いや甘いものは好きだけど」
とか超良かった。

3人でお喋りするシーンも多いので、特にアニメだけ見て奉仕部3人が好きになった人は
そこから更に1段仲良くなった3人を楽しめるこのドラマCDはちょうどいいかもしれない。
9巻の後日談だけど、9巻のストーリー知らなくてもほぼ問題なく聞けます。

イキイキと八幡いじりする雪ノ下が好きな人には正直マストバイだと思います。


あとは音声媒体なおかげかわかりませんが、パロディが派手!
材木座が光になったり、平塚先生がトランスフォーマー勧めたり、さいちゃんがガンプラ好きだったり。
特にこのドラマCD、出演者の大半がガンダム出演者なもので、ガンダムパロトークもあります。
嵐の中で倍返しする材木座とか、スーパーパイロットになる八幡とか、ガンプラは自由だ!って言うさいちゃんとか。

作者先生と同年代(大体今26~28くらい)に突き刺さるネタがめっちゃ多いです。
そのネタの大半が平塚先生の口から飛び出してきてるので、平塚先生は実際そういう年齢なんでしょうかね…。
平塚先生が今27くらいだとすると、中学生の多感な時期にスクライド見てることになるな…。

そして、なぜか登場する戸部っち。
アニメでしか見てない人には意外でしょうが、原作7巻を経て八幡と戸部っちは結構距離が縮まっていたりします。

クリスマスパーティ前に買い物してる八幡たちを見て
「クリスマスに女子連れて買い物とかヒキタニくんマジリア充だわー!」と、読者が思っていたことをズバリ言ってくれます。
他にも八幡が雪ノ下と付き合ってると思い込んだり、ラブコメ的にすげえ話の潤滑剤なキャラでした。

ちゃんと本命の子がいるし、何気に面倒見いいし、悪いやつじゃないしで、
面倒なキャラが多い本作では貴重な、シンプルないい奴なんですよね戸部っち。
清涼剤とまでは言わない。

その後のクリスマスパーティ。
プレゼント交換で材木座のを引き当てる八幡が実に八幡。

ここに書かなかったもの以外にも大量にイチャイチャするイベントがあるので、
皆さんできれば聞いて頂きたい。
会話のテンポいいし、ボケとツッコミの間がよく出来てるし、6.5巻の話とは逆にひたすら楽しいだけの話です。

特にプレゼント選び、「小町のアドバイス」を受けて「アレを選ぶ八幡」というのが実に甘いです。
あれってアドバイスを受けた上でも大丈夫だって信じたっていうか、繊細な信頼の現れだよね。


キャラクターソング「君とMerry Christmas」

ドラマCD恒例の雪ノ下とガハマさんのデュエットキャラクターソング。
当然今回はクリスマスソングになっております。

作詞がこれまでの2曲とは違う人になっているようなのですが、
今回も安定の「しっかりとしたキャラクターソング」になっています。
9巻の「本物が欲しい」を受けて、今の雪ノ下とガハマさんが八幡に向けて歌う詩です。


ということで、ドラマCDの話でした。
重いシーンの多い体育祭編とくらべて、とにかくライトで楽しくて平和なエピソードです。
その分次の原作本ではまたヘビーな話になるんじゃ、という恐怖もあるのですが。

次の巻の情報は年末頃になりそう、とあとがきにあったので
冬を楽しみにしておきましょう。

 

彼女がフラグをおられたら 1巻


個人的に今期アニメで最も楽しんでいる「彼女がフラグをおられたら」。
原作を3巻まで買ってきました。今回は1巻のレビュー。

ちなみにアニメ化フェアで、とらのあなで買うと単行本1冊につき1枚ポストカードがもらえます。
多分原作の口絵を使ったものかな?
他の店舗でも似たようなキャンペーンやってると思うので、買おうと思ってる人は今買おう。


さて、本作は「フラグが見える」主人公がやたらめったに甘やかされつつも、
時々シリアスなストーリーに挑んでいく学園ものライトノベル。

フラグとは文字通り「恋愛フラグ」「友情フラグ」をはじめとした「物語の起点になるポイント」を示す用語。
元はゲーム用語なのかな。
このフラグ自体はビジュアルがある方がわかりやすいので、最初はアニメから見たほうがいいかも。

内容は心に傷を負って、またとある事情から排他的で他人と接することを拒んでいた主人公が、
超ポジティブシンキングなクラスメイトやお姉ちゃんたちにだだ甘やかされるのが大体原作の6割
あと3割がボケツッコミの応酬で、あと1割がシリアスです。

劇中でも触れられていますが、彼らの通う高校のモットーが「人に優しくすること」なので、
登場する人物のおよそ10割が優しいです。
とにかく気持ちのいい登場人物が多いので、見てて気持ちがいい。

更に基本的に甘やかしコントをやっているので、とにかく読んでいて楽しい作品でした。
まずそんな感じでキャラクターを引き立ててからシリアスに入るので、
そのシリアス方面も感情移入して読める安定したつくり。

またシリアスと言ってもキャラの人間関係が変わってしまうようなものでもなくて、
基本的に主人公が一人(あるいは事情を把握する仲間と)で世界に隠された秘密に挑む、みたいなテイスト。
アニメでもまだ全容は明らかになってないので、この先が楽しみなところです。


アニメを見ているとイメージしやすいでしょうが、原作も恐ろしいまでのハイテンションぶりでした。
特に原作にはない地の文が本当もう、すごい。


地の文だけでボケてツッコむライトノベル初めて読んだわ。

その分癖が強いという言い方もできて、人によっては肌に合わない可能性もあるかも。
ただもうこのノリにハマってしまうと、もう抜け出せなくなります。
アニメがいかに原作のテンションを高いレベルで再現していたのか、よくわかります。


アニメは原作の要素を上手く再構成して、アニメの尺に収まるように調整されています。
原作だと先にメインキャラが揃ってからクエスト寮のリフォーム、茜の死亡フラグって流れだったり。

重要な要素自体は欠かさずアニメ化されているのですが、
ギャグシーンや小さな解説シーンなどはカットされているものも多いので、
アニメが面白いと感じた人は間違いなくカットされた分を含めて原作を楽しめるでしょう。

じゃあ2巻読んできます。

 

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 9巻

読後の感想です。ネタバレあるのでご注意ください。


8巻の発売からおよそ4ヶ月。
ライトノベルとしてはかなり早いペースで刊行されている俺ガイル9巻です。
購入したのはゲーマーズ。雪ノ下の架替カバーがもらえました。
とらではガハマ・あーしの架替カバー。どちらも9巻カラーイラストを流用したものです。

帯でしれっとアニメ2期決定の報が出ていますね。
まぁめっさ売れたらしいし、正直見たいし。でもアニメ1期の続きって重いエピソード多かったような…。


うーん、こんな感じだっただろうか。
ブログ書くの久しぶりすぎて、前までどう文章書いてたかあんま覚えていない。
むしろ読んだばかりの俺ガイルに引っ張られそうまである。←こんな文体のこと


さて、7巻・8巻と怒涛の鬱ラストを迎えた俺ガイルの新刊です。
いろいろな事情がからみ合って、やらざるを得なくなって、
自分の前に「それ」が来た以上は自分の問題として、放り出さずに解決しようとしてしまう八幡。
自分のためと言いつつ、ちょっぴり誰かのために頑張るも、結果取り返しのつかない傷をどこかに負ってしまう。

そんな話が2巻分も続いたのだから、そりゃ警戒するってもんでしょうよ!
しかもあらすじもすげえ不穏なこと書いてあるし!

先の選挙で生徒会長となった一色いろは。
他校との合同クリスマスイベントを手伝って欲しいという依頼に対し、
一人で行動しようとする八幡だが、一筋縄ではいかない依頼に事態は次第に悪化していく…。


こえーよ!このあらすじ!破滅に向かって突き進む運命すぎる…。

また八幡がなにかして、失敗してまちがって、奉仕部という団体に決定的な破滅が訪れるのではないか。
いや、そもそも8巻の最後でそれは訪れてしまってはいないか。
では9巻では、もっとどうしようもないことになるのではないか。
そんな感じで超ビクビクしながら布団に篭って読んだ。

大丈夫だった…。

超ハッピーエンドだった…。

思わずフォントサイズをいじってしまうくらい気持ち良い読後感だった。
あらすじが怖くて読めない人がいたら、安心してほしい。
最後には平和な元の奉仕部に戻るから。


本筋
まぁ分厚い9巻の半分くらいは奉仕部が半崩壊状態になってるんだけど、
そこを逆転させた奉仕部3人のストーリーがもう感動するやら見てるこっちが恥ずかしいやら。

特に、八幡が泣くっていうのがね…あの冷笑家でニヒルで、何にでも建前つけちゃう八幡がね…。
雪ノ下とガハマさんと、あのままじゃ嫌だからってね…あの言葉を使ってまでね。
もう見ててすっげえニヤニヤした。ニヤニヤしながら一緒に泣いた。

2冊分かけて積み上げた崩壊フラグを打ち砕くにふさわしい、相応の流れだった。
その後、まだちょっとぎこちなさを残した3人がまた初々しくてかわいい。
八幡は小町以外の誰かと「仲直り」した経験なんて無いんだろうなあ。

これは文章媒体ならではだと思うんだけど、
会話のぎこちなさが少しずつ取れてきて、最後には元通りという変化の流れが実に丁寧。
多分漫画やアニメだとさらっと流してしまいそうな変化なんだけど、
小説として文字で追っていれば気付く感じ。
言葉を音声や絵に差し替えず、文字のまま受け取る媒体だからこその感動だった。


あとは、7巻から楔のように打たれていた、八幡の自爆精神への否定。
今回ついに、自爆にも歯止めがかかるようになりました。
かけたのはもちろんガハマさんの言葉。あと雪ノ下の目線。

もちろん言葉を選ばず状況を打ち砕くようなことは言うんだけど、
それで自分にヘイトを集めてどうにかしよう、ということはもうやらない。
時間かかったけど、それで傷付く人がいるって八幡もいい加減覚えたからね。


一方で少しずつ動き始めているのが、葉山の存在。
海老名さん的には腐腐腐…って笑い声が漏れてきそうな話題ですが、個人的にはヒキハヤよりハヤヒキですが、
お互いにお互いを理解できないまま、少しずつ理解が進んでいっているような…
理解できないってことを理解しているような…
八幡が少しずつ、葉山の隠しているパーソナリティに触れつつあるような気がします。

ここも上手いもんで、一人称視点小説の特権だよね。
描写されるキャラクターはすべて主人公の視点を通して描かれるから、
主人公がそのキャラクターをより深く知ることで、今まで見えていなかったものが読者にも一緒に見えるようになる。
逆に言うと、主人公が知ろうとしないとそのキャラクターのことはわからないまま。
千葉村の夏合宿まで、八幡にとって葉山はそういう存在でした。
今も積極的に知ろうとしているわけじゃないけど、葉山と接する機会が増えていくことで、
八幡を通して読者も葉山という男のことを少しずつ知っていくわけですね。

多分次の巻あたりから、真剣に葉山と向き合うことになりそう。
9巻にもそういうフラグというか、前振りみたいなのありましたし。
雪ノ下姉妹・葉山・八幡が物語最終エピソードのキーキャラクターみたいな感じなんだろうか。


一色いろは
アニメにはまだ出ていないのですが、8巻(7.5巻)から登場した新キャラクター。
一年生にして、現在の総武高校の生徒会長です。
会長になったのは八幡の打算計算もあってのものですが。

これがまた、葉山同様、八幡が接する機会を得るごとに段々と可愛らしく、
また可愛いだけでなく逞しい子であると見えてくるのがとても良い。
最初はゆるふわ系清楚ビッチとまで言われていたのに。

彼女は奉仕部除く他のキャラクターにはない武器がひとつあって。
八幡の(ずる)賢さを理解してるんですよね。

だから割と頼ってくる。その点に関しては信頼もしている。
他の奴みたいに、外見や普段の所作から八幡をナメてかかったりしない。

そういうのが、こう、読者的に見ていてとてもキュンキュンするというかですね。
主人公のいいところ認めてくれるキャラって大事だよね…八幡は特に敵を作りやすいし…。
特に八幡にとっては初めての後輩キャラだろうしね…。

そして小町がいるおかげで、八幡の年下女子に対してのお兄ちゃんスキル発動っぷりが良い。
そりゃ「先輩、結構あざとい」って言われるよね。
八幡は基本的には優しいから、偏見差っ引いて見てくれる人からは見え方が変わるんだよね。

いろはす(アダ名)は恋愛フラグを立ててこないおかげで、
八幡との関係を微笑ましく見ていられるのがとても安心します。
今劇中で、唯一見てて安心する組み合わせかもしれないレベル。

材木座はほら…安心とは縁遠いし…。
さいちゃんは見てるとドキドキしてくるし…。

あといろはすは一個、奉仕部関係ですごいファインプレーをしたね!
あのシーンすげえ見ててドキドキしてたし、いろはすよくやった!って思っちゃった。

個人的に、単純な好感度でいうと今はいろはすが一番好きかもしれない。


平塚先生
正直もうちょっと八幡たちのことフォローしてあげてくんない?って思いながら見てたんだけど、
今回はきちんと奉仕部仲直りのきっかけを作ってくれてよかった。
そのきっかけになる八幡の諭し方がもう男前すぎてこの人嫁になるより嫁もらったほうがいいんじゃないの?
この人も何気に背景が謎だけど、先生だから!ってことでOKなんだろうか。
バックボーンになる人生経験があるなら見てみたいね。


戸部
まぁ頑張ったほうじゃない?
悪いやつじゃないよね悪いやつじゃ。


海老名さん
あの件について、ちゃんと謝ってくれてよかった。
依頼受けますよって言ってるのは奉仕部側ではあるんだけど、
7巻でやった話はちょっと帰結が重くなりすぎたからね…。

思えば、海老名さん的には最初に奉仕部に来た時のセリフで、八幡には通じると思ってたのかな。
ある程度は「同類」として見ているところもありそうだし。
ただ八幡はあの頃まだ、葉山グループのことを欺瞞だと思ってたからなあ。

戸部は見てると結構好感度上がってはいるんだけど、海老名さんは戸部にはおもすぎると思う…。
でも海老名さんの闇を戸部が吹き飛ばしたりしたら、それも「本物」かもしれないね。


鶴見留美
千葉村の夏合宿で八幡が助けた?女の子。まさかの再登場です。
今回は八幡の行動が正しかったのか、そうでないのか、八幡に自問させる役割。

あの時八幡はマイナスをプラスにするのではなく、ゼロにする方法を取りました。
それがはたして正しかったのか。
今の鶴見留美は救われているのか。

自意識の塊である八幡はそこから目を逸らすことはできません。


折本かおり
8巻で登場した、八幡が中学時代に告白した女の子
八幡の過去のトラウマの一つでもあり、
奉仕部に入ってからの八幡の変化を見せるものさしでもあり。

彼女も悪い人ではない。むしろ八幡相手でも別け隔てなく接することのできる、ボーダーラインの低い人なんでしょう。
でも八幡とはやっぱり合わないだろうなあ、ってところ。心の繊細さのベクトルが違うという感じ?
でも最後の二人の会話は、中学時代のトラウマを精算して余りある何かがあった気がします。

八幡の今を形作った「何か」が出てきたときは、そりゃあ鬱々しいことになるんだろうな、と思っていたのですが、
その当人である折本かおりは意外とフツーというか、八幡のことをそんな意識してないというか。
多分、これも中学時代の八幡の自意識の過剰ぶりが、そのギャップを生んでいたんでしょうね。
それを解消した今であれば、そこそこ普通に接することができるようになる。

ちなみに今回挿絵にもピンで登場。なにげに優遇されてね?



というわけで、俺ガイル9巻の感想でした。
まぁまだ一回しか読んでないので、読み返したら意見が変わる点もあるかもしれないし、
勘違いしていたことに気付くかもしれません。
その時本文を改定するかまではわからないですが。

アニメ2期も決まり順調に進む俺ガイル。
あとがきではそろそろ終盤に差し掛かるとのことで、また新たな変化が訪れるのでしょう。
でも今回のエピソードを受けて、もう奉仕部がどうにかなってしまうことはなさそうかな、という安心感は得られました。

あとはハヤヒキがどうなるかですね。

 

艦これノベライズ 陽炎、抜錨します! 1


さて、今日は艦これノベライズ版の感想です。
大量のメディアミックスで何がどれなんだかわからない昨今ですが、
ノベル版はそこまで数が多くないので把握しやすいです。

表紙を見てのとおり、陽炎を中心にした、駆逐艦による艦隊がストーリーの中心軸。
・陽炎
・曙
・潮
・皐月
・長月
・霰
の6人による駆逐艦隊と、数名の重巡、戦艦が登場します。

正直言うとメインの駆逐艦はゲームやってて育てたことのない、
どんな喋り方するかも知らない子ばかりでした。
駆逐艦は時雨と不知火と漣しかわからん。

のですが、噂でマイ・フェイバリット艦娘の高雄が出てくるということで聞いた即日買いに行きました。
出てた。
出てたけど、同型艦の愛宕の方がメイン級の扱いだった。
いや愛宕も好きなんだけどね…一回も建造できたことないからね…やっぱよく知らないんだよね…。
金剛型4姉妹も出てたけど、金剛以外会ったこと無いし…誰が誰かわかんないし…。


とまあ知らない子ばっかりだったんですが、これがまぁ全く問題ありませんでした。

版権ものにありがちな悪癖と言っていいのでしょうが、
「原作知ってるでしょ?」という前提でキャラの紹介や掘り下げを飛ばす、みたいなことが全くなかったのです。
むしろ掘り下げがメインだった。

どうにも上手くまとまっていないお荷物艦隊が仲良くなっていく、というストーリー展開を軸に、
各艦娘を少しずつ掘り下げながら描写していくのが大体本編の8割。
なぜお荷物艦隊になってしまったのか、何がいけなくてそうなったのかじっくり丁寧に描いてくれており、
その過程で誰がどんな子なのかも少しずつ見えてくるように構成されています。

本当こういう作品の「上手さ」の指標としていいと思うんだけど、
読む前は艦娘の名前の区別がつかなかったのに、読み終わる頃には出てた子の名前全部覚えてるんだよね。
挿絵と合わせて顔と名前一致させられるようになりました。

文章もとても読みやすくて、読んでて「うn?」ってなって読み返すみたいなことも無かったです。
専門用語は出てくるのですが、邪魔にならない程度に軽く解説してくれるのでこちらも問題なし。

艦娘や世界観の設定もちらほらと読めるようになっているので、
そこが気になる人も読んでみると楽しいかもしれません。
この世界スマートフォンあるんだな…。

ちなみに提督も出張りすぎない程度に登場。
アニメ化したら口から下だけ映ってセリフと仕草だけで描かれる感じの描写感。
でもよくある提督像にならってどうしようもない駄目提督っぽさもあり。
「あの人(提督)は鳳翔さんか雷に頭を撫でてもらえばなんでも言うことを聞く。二人を買収しろ」
からほとばしる駄目男ぶり。
でも最後ちょっとかっこいいです。

さて、お話は上記のとおり、全く上手く行かない駆逐艦隊の成長ストーリーがメインです。
8割が掘り下げと言いましたが、残る2割できちんと深海棲艦との激しいバトルも描かれています。

文章媒体なことを活かして、戦闘中装備が少しずつ駄目になっていく様とか、
敵の射撃が補正を重ねて少しずつ迫ってくる様とか、
多分絵で描かれていたら逆に気付かないようなところから、かなりの緊張感を持って描かれています。

このストーリーが王道だけどすごく熱くて、なんというか読んでて2、3回泣いたよね。
少女たちが決死で頑張る姿というのは人を泣かせるパワーを持っていると思う。
ガールズ&パンツァーとか好きな人はこれ読んだら絶対ハマると思います。


先日2巻が発売されたそうで、そちらの表紙は不知火でしたね。
ぬいぬいはうちの第二艦隊旗艦なので今から楽しみです。

 


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