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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 4巻

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 4巻


さぁ、本格的にテーマに寄り添ったストーリーとなっていく契機の4巻です。
表紙はイチャイチャしている比企谷兄妹。
仲良すぎだろこの二人…


テーマ、って私が勝手に言ってるところなのですが、
それについてはこの巻で平塚先生が言っている
「最低にいるからこそ、どん底にいる人間に寄り添えるのかもしれない」
というセリフをもって、それであると考えています。

3巻までは割とラブコメの線に乗っかった、ヒッキーのクズっぷりとストーリー展開だったのですが、
この巻からはヒッキーにしか救えない人を救う話という路線が色濃くなっていきます。

それと並行して際立っていくのが、
ヒッキーと葉山隼人の相反する考え方の構図でしょうか。

今巻に登場する鶴見留美は、悪意によってグループから孤立した存在。
リア充で善性に満ち溢れた人間である葉山は、
皆と馴染めるように自分から声をかけ、留美を話題の中心にしようとします。

それに対して、ヒッキーと雪ノ下の見解は一瞬で一致する。
いわく「悪手である」と。
このぼっちの共感ぶりにキュンキュンくる。


他人からの悪意を一身に浴びて生きてきたヒッキーと雪ノ下は、
葉山のやり方ではむしろ悪意を助長させることしかできないことを知っています。
特に皆から好感的に受け入れられている葉山にかまわれることは、一層留美を追い詰めます。

葉山は決して悪い人間ではないのですが、
人の善性を信じている人間であり、留美のいる汚い環境を正確に把握できていません。
人が困っていたら力を貸すのが葉山という人間ですが、
今回ばかりはその善性までもが留美を傷つけてしまう状態。

それに対して、最低の方法で留美を救うことを提案するヒッキー。
複雑に絡み合った人間関係を一日で解決に導くことはまず不可能です。
ならば、とその人間関係を壊してしまう作戦を提案します。
どっちが主人公だ。


ここ結構大事な要素でして。
葉山たちが状況の解決として「仲直りさせる方法」を模索していたのに対して、
ヒッキーは「いじめられなくなる方法」を提案するのです。
マイナスをプラスにしよう、ではなく、
マイナスをゼロにしよう、という考え方。

作中でも言っているとおり、ヒッキーは孤独そのものを否定しません。
これは今後も本編でたまに出てくるヒッキーの基本スタンスですね。

孤独で居ることは決して悪いことじゃない。
俺が悪いんじゃない、世界が悪いんだという言い訳は間違っているが、
だからと言ってまるっきり間違いきっているわけでもない。
世界が間違っていることだってある。
それに立ち向かえというのは強者の理論だ。

このヒッキーの弱者の目線に立った理屈というのは、
多分これこそ留美が触れて、目覚めるべきだった理屈なんでしょう。

もちろん理想を言うなら葉山の言うとおり、仲直りできれば最善です。
でも最善というものは必ずしも尽くせるものではない。
それを尽くせる環境が無い、力が無い人はいっぱいいます。
そんな人達を救えるのは、多分ヒッキーの理屈なのです。

最終的に留美は孤立こそしたままであるものの、
虐めからは開放されます。

更に最後に留美が取ったある行動を受けて、
ヒッキーは「そのうちグループ内で再び留美が会話できるようになるかも」とまで見ています。
これはヒッキーの力ではなく、留美の行動が起こした結果。
このヒッキーの気付きがアニメでカットされたのはもったいなかった。

関係をゼロにしようとしたヒッキーの作戦に対して、
留美が自分で行動したことにより、プラスに転じる芽まで見えてきます。
それが最終的にどうなるかは、やっぱり留美次第なのですが。


このエピソードから、ヒッキーの目線と葉山の目線の違いというのは
下手するとラブコメ要素以上にこの作品のメインファクターとなっていきます。

「やっぱり、比企谷くんとは仲良くできなかっただろうな」
という葉山のセリフ。
葉山の過去は今も原作で明らかにはなっていませんが、
葉山はヒッキーの力を認めつつも、ヒッキーのやり方を否定しています。

ヒキタニ君という呼び方が意図的だったとここで明らかになるわけで。
ヒッキーの存在のどこかに好ましくないものを感じていて、
善性に満ちていると思っていた葉山にもそういう感情があるんだ、とヒッキーも気付くのです。
これは海老名さんも鼻血吹くわ。

作品が一人称視点であることから、
葉山に踏み込まないヒッキーの視点からでは、葉山のことはそう多く知ることはできません。
それは今後少しずつ互いを知っていく中で、読者も理解を共有していくのですが。
一人称視点ということを上手く活かした、素晴らしい構成だと思います。


私は今のところこの4巻の話が一番好きですね。
ここまで一個も語ってないですが、この巻はラブコメディ描写もとても多いんですよ。

さいちゃんがヒッキーの隣に座りたがったり、
さいちゃんがヒッキーの股間まじまじと見たり、
さいちゃんがヒッキーと一緒の部屋で寝たり。

やっぱさいちゃんだな。


次の5巻はさいちゃんが表紙!
歯ブラシ加えてたり、多分寝起きなのかな、
超セクシーな格好で表紙を飾っています!
再びさいちゃんとのデート話もあるので、さいちゃんファンは5巻単品でも買うべし。
というのは次回お話します。
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