感想日記

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ジャンル問わず、何がしかについての感想を書きます。ネタバレご注意です。



 

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Free!総括

Free!が終わりましたので、
そんでまぁ結構楽しかったので、
というか思ってた以上に普通にしっかり部活スポーツアニメしててキャラもみんないい意味で可愛いし応援したくなるし賑やかで爽やかな男子たちの様子とかすげえよかったし肝心の水泳シーンも水の描写からスピード感からさすが京アニって感じだったし今期では五指に入るくらい面白かったのできちんと感想を書いておきたくなりました。


さて、前評判では半裸の(水泳モノだから当たり前なんだけど)イケメンが並び立つキービジュアルだったり、
髪さらさらだったり線の細いキャラデザインだったりと、
女性向けタッチなキャラデザインから「ホモ水泳」とまで呼ばれたFree!ですが、
果たしてこれは本当にホモアニメだったのでしょうか。

もちろんそういう要素を喚起させる部分はあったのですが、果たしてそれは作品の中核足りえるのか。
個人的には「ホモはあくまで作品を構成するエッセンスの一部でしかない」という結論を下しました。

これは
「そういう点において良い所もあるけれど、このアニメの楽しいところは他にももっといっぱいある」
という意味であって、
ホモ描写を「これはホモアニメじゃないから」という短絡的な一言で全否定するものではありません。
個人的にはれー×はるです。まこ×はるは重すぎてつらい。



とは言え、何も知らない状態からではそういう要素を売りにしたアニメと見えてしまっても無理の無い本作。
朝からお風呂に浸かっている遥、平気で風呂場の扉を開けて入ってくる真琴、
「ちゃん付けはやめろって」などのあざといセリフに水着エプロン、手作りお弁当、みんなで全裸プール、
「20歳過ぎればただの人…ただの人まであと3年ちょっと…早くただの人になりたい」などのちょっとイタいセリフなど、
まだキャラクターへ愛着が湧いていないのもあって、結構見辛い1話だったかと思います。

この1話をいきなり楽しめるのは、多分ビジュアル設定の段階でお気に入りがパーンと決まって
決め打ちで見られるタイプの人じゃないかなあという感じ。
私がFree!が面白い!と感じ始めたのは仕草やノリでキャラの可愛いところが見えてきてからなので、
そういう意味では1話を見ての期待値はあまり高くありませんでした。


怜「僕も遥先輩みたいに、自由に泳ぎたい」

素直に面白いと思い始めたのは、2話で部活を結成、3話で怜ちゃんを勧誘して
部活動としての体裁が形になってきてからですね。

キャラクターの人数が増えて会話のやりとりもバリエーションが増えてきて、
プールの掃除や部員の勧誘などであざとさよりも等身大の高校生らしい仕草が増えてきたあたり。


あと私的にグッと来たのは、怜が遥の水泳フォームに魅せられて、
作品中に具体的に「努力」するシーンが出てきたあたり。

Free!のメインキャラは怜以外全員幼いころから水泳をやっているので、
練習シーンそのものはあっても、その努力を積み重ねて成長を見せるシーンはあんま無いんですよね。
他人と競うことを軸とするスポーツであるからには、やはり努力と成果が欲しいところ。
コメディ分多めとは言え、怜はそういう面を一手に担っている大事なキャラだと思います。


凛「じゃねえと…俺が前に進めねえ…」


正直1話で見たときの凛はツンケンして排他的で、敵キャラとは言えあんま好きにはなれなかったんですが。
4話で弱さというか、脆い内面を必死で固めて敵対しようとしているのがわかってからは
一転してかなり好きになってきました。

なぜ遥との勝負にここまでこだわるのか、という点に関しては12話まで来てやっとすべて明かされましたが、
そもそもこの段階で心がすべて折れていたことを考えると、
態度にも納得がいくというか、むしろ頼れる仲間がいない状態で一人必死に頑張っているという、
正しくまっとうなライバルって感じがしてきますよね。

かつての仲間たちと泳ぐ道は自分で断ってしまって、
かといって鮫柄に心からの居場所は見出してなくて、
本作はどこにも行く場所がない凛が本当の居場所を見つけ出すまでの話だったかもしれません。
最終話のCパートは最高だった…。


渚「水泳部、作ろうよっ!」

きちんと青春部活アニメとしての体裁を整えたのは、何気に一番あざとくて周りをかき回す渚。

部活動アニメでなければ、大会を目指しての練習や合宿、試合での勝ち負けもなかったわけで、
男たちが勝手に水場でゆるふわ遊んでるだけのアニメになっていたかもしれません。

きちんとプールの掃除をしたり、マネージャーが加入して練習メニューを組んでくれたり、
合宿に行って鍛錬を重ねようと頑張ったり、大会にエントリーして上を目指したり、
それが話の中心軸でなくとも、きちんとそういう描写があるというだけで、
きちんとした部活モノとして成立してくれるんですね。

ただ泳ぐのが好きというだけではなくて、
そこに指向性を持たせることで視聴者もおおよそのゴールがつかめ、
作品の目指すところがわかることでアニメ自体が見やすくなるのです。


あと部活動に向き合っていく中で、無口で他人に興味を示さなかった遥が段々と社交的になっていくのもポイント。
特に怜相手には口に出さないだけで、割と細々と気を使っていました。
渚は「幼馴染」枠ですでに遥の身内な分、「後輩」枠として気を使ってもらうのは怜が独り占めでした。


遥「昨日俺が話したこと、気にしてるんじゃないのか?」

11話の遥のセリフです。
作中何気に一番驚いたシーンなんですけど、遥が後輩の心情の微妙な変化に気付いているというシーン。

遥は水と凛以外に興味を示さない特異な朴念仁ってスタート地点でした。
その影響でそもそも他人のことをあまり見ていないキャラとして認識していたのですが、
部活動のおかげか、自分以外の人の水泳へのスタンスを見て視界が広がったのか、
いつの間にか、口数が少ないだけで周りのことをきちんと見て、言いたいことは言えるキャラになっていて。


水泳では最初から強者だった分、遥の成長はすべてこの心の進展に集中していたと思います。
同じく11話の、真琴や渚相手にお礼を言ったシーンだったり、
フリーにこだわっていたのを、仲間と泳ぐために考えを改めてリレーに出たりと、
ここまで成長したのを見てから1話を見ると、スタート地点の遥がどれだけ荒んでいたのかがわかるはず。


凛「俺は鮫柄で、リレーを泳ぐ。そこで最高の泳ぎを見せてやる」


一方でいいところばかりというわけではなくて、
総括を自称したからには問題点も挙げねばフェアーではないわけです。
具体的には最終話の展開。

上に抜粋した凛のセリフは11話の最後、次が最終回だっていう最も盛り上げる場面でのセリフなわけです。
あぁ、これで凛と遥たちが真正面から、一切の迷いなく競える土壌が出来上がったんだな、と。
そう思っていたんですけどね。

なんで公式の大会で替え玉なんてしてしまうの…そして怜をハブいてるの…。

11話Cパートでの鮫柄の部長が言う「お前はチームを見ていない」っていうのはまさにその通りで、
凛は前向きになってはいたけれど、小学生時代のことばかり見ていて、
チーム競技であるリレーでありながら自分と対戦相手のことしか考えていないわけで。
それは一緒にリレーを泳ぐメンバーからしたら冗談じゃないっていうのはその通りなんですけど。

まぁ最終回に人間関係にもう一山持ってこようというのもわかるんですが。


そうやって乗り越えた先の結実がなんでルール違反の横紙破りなの…。
ここまで部活アニメとしての描写で盛り上げてきたのに、最終話ですべて放棄してしまうという…。
しかも「皆(遥・真琴・渚・怜)で泳ぐリレー」という話を9話以降たっぷり引っ張ってきたのに、
「皆(遥・真琴・渚・凛)で泳ぐ」ことに拘って怜が泳げないまま終わるという…。

しかも取っ組み合いになった時に遥が言った「誰のために泳ぐか」って、
これつまり凛ちゃんのために泳いでたってことになっちゃうよね…。

ここで遥×凛が見たくてこのアニメを追っていた人は本望(んとうを抜いてホモ)なんでしょうけど、
私は部活アニメの中に香るホモが見たかったので、見たいものと見せられたものに不一致が生じた形。

凛が皆に良くしてもらって幸せになった割に、
怜が特に何も得られなかったしごめんなさいもされなかったというのも釈然としない。

それこそ、岩鳶高校水泳部のリレーを見て凛が今度こそ目を覚ます展開で良かったのでは…。
小学生の頃のメンツでリレーはそりゃあしたいでしょうけど、
その展開を挟む以上、必ずどこかで怜が割を食うというジレンマがですね…。
まぁこれは怜が一番好きで見ているからこその視点なんでしょうけど。

やっぱりこのアニメは遥・真琴・渚・凛のアニメで、
そこプラス1として怜がいるっていう作りだったんですね。


最後渚から引き継いでバタフライを泳ぐ凛はそりゃあかっこよかったし、
嬉しそうにゴーグルはめる笑顔見てちょっとテンション上がったりもしたけど。


いくらなんでも怜が可哀想すぎてしにたい。2期やって今度こそ遥・真琴・渚・怜でリレーやってほしい。
リレー終わって皆で抱き合いながら泣き笑いする中に怜がいないのを見ては気分が落ち込むっつうの。


この凛と怜の関係ってのはすごい繊細で、メイン3人+凛or怜という構図で、
付き合いが長いのは凛で今実際に同じ部にいるのは怜で、
しかも当の二人には特に接点が無いというすごい複雑な関係。

それが話が進んでいくにつれて、
最終的に凛も怜も「3人のことが大好きで、一緒に泳ぎたい」という視点が重なる構成は美しくすらあったのですが。



Cパートの気さくに互いのことを呼び合いながら、バタフライのライバルとして競い合える関係に
ED前の本編中にたどり着いていて欲しかったなあ。
「後日談」としてまとまった姿を見るのと、本編中にそこに到達するのでは結構意味が違うと思うんですよね。


というわけで11話で盛り上げた分だけ、12話の帰結がしっくり来なくなった感じで。
あれが公式の大会でなかったり、怜が本来の選手でなかったり(マネージャーだったりとか)すれば、
ルール違反だとか怜が可哀想だとか、そういうマイナス点は帳消しにできるんですけど。

原案の「ハイスピード!」を見てると違うのかもしれませんが、
アニメの視聴者にとっては岩鳶高校水泳部は遥・真琴・渚・怜なわけで
これまで頑張ってきた怜が最終回で一回も泳がずに終わるというのは本当に辛かったです。
怜が皆からちやほやされて凛に足舐めさせる番外編を希望します。


最後に釈然としなかった凛→怜と、勝手やった凛への罰ゲーム漫画を描いて、
この総括を終了したいと思います。
2期…頼むぞマジで…怜好きが息を吹き返すような2期を…!



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